CM制作に必須!絵コンテを上手に描くための4ステップ!

絵コンテを書きたいけど絵がうまくない・・・。どうやって書けばいいかわからない・・・。

でも大丈夫!

絵コンテを描くのに画力は必要ありません。絵コンテは設計図。何をどのように撮影するか他人に理解してもらうためのものです。それができていればOK!あなたも気負わず、絵コンテを描いてみましょう!

そこでこの記事では、動画制作における絵コンテ制作のポイントをご紹介いたします!

どうして絵コンテが必要なのか?チームで絵コンテを共有する意義

基本的に絵コンテは制作会社(監督)が作るものですが、動画制作を依頼する際にどのようにチェックするものかポイントを押さえておきたい方もいらっしゃると思います。また、絵コンテの意味や見方を知っておくと、打ち合わせもスムーズです。

絵コンテがあれば制作チーム全体で「どのような作品にするのか?どう制作するのか?」がイメージでき、作品全体の質も高くなります。

そんな映像制作に必要不可欠な絵コンテの4ステップを本記事でご紹介します!

絵コンテを作る目的

クライアント・代理店・制作チーム間のイメージ共有

絵コンテの目的はゴールイメージの共有です。絵コンテを元に、全員が最終完成図をイメージし、撮影スタッフがそのゴールに行き着くまでに必要な機材はなにか、撮影方法はどうするかを協議します。編集やナレーションなども絵コンテをガイドに最終完成に近づけて行きます。実写作品の場合は撮影状況によって変わることがあるため、ラフに描くことが多いですが、アニメ作品の場合は、詳細に綿密に描く必要があります。

また、クライアントにも絵コンテは重要です。テキストのみのスクリプトの場合、映像全体の世界観や俳優の動きを想像することはできません。絵コンテは、クライアントと制作会社の間に矛盾がないことを確認するためにも重要です。

映像の重要なシーンの確認

絵コンテを用意することで、映像の最も重要な部分、メッセージを伝える部分、キーとなる部分、音楽のコーラス部分がどのようになるかを想像できます。クライアントは、商品の購入などの行動を促す際に、ガイダンスが適切かどうか、会社の商品やサービスの強みを表現できるかどうか、競合他社との差別化ができるかどうかを確認できます。

絵コンテと構成表の作成は制作会社に任せましょう

映像制作で重要な絵コンテと構成表を自分で作成することもできますが、実際の制作過程で使用される絵コンテと構成表は制作会社にお任せしましょう。ポイントを掴むために自分で制作する分には大丈夫です。

これはなぜかというと、制作のノウハウがよく分からない人物が絵コンテを描くと、用意する機材(特殊機材が必要など)や必要な表現方法(CGが必要など)がわからず、絵コンテが予算を超えたり、撮影不可能なカットを指定したりすることがあるためです。アニメーションの場合でも、必要な動き・なめらかさが予算内で制作できるかを、アマチュアが想像することは難しいです。絵コンテの作成はプロの制作会社に任せて、フィードバックに焦点を当てましょう。

制作会社は、クライアント側が求める狙いを最初に聞き取ります。その聞き取りの内容をもとに絵コンテを作成しますので、安心してお任せしましょう。

映像の絵コンテや構成表を作成する前に押さえておくポイント

絵コンテを制作する前に押さえておく以下のポイントは3つです。

・目的を明確にする
・ターゲットを深く掘り下げる
・映像を流す媒体を決定する(TVか?WEBか?など)

これら3つのポイントを押さえておくことで、動画のアピールポイントが明らかになります。

絵コンテ/構成表の書き方

それでは、いよいよ絵コンテを実際に描く方法をご紹介します。以下の点を念頭に置いておくと、制作会社の絵コンテを確認するときにも役立ちます。独自の絵コンテを作成する場合は、絵コンテのフォーマット用紙とストップウォッチを用意しましょう。フォーマットはネットからダウンロードしたものでも、自分でコマ割りしたものでも大丈夫です。

【STEP1】あなたの頭の中の映像を写真/イラストにする
【STEP2】写真/イラストの説明・セリフ・ナレーションを文章で書く
【STEP3】各カットの秒数と合計時間を記載する
【STEP4】シーン番号/カット番号を割り振る

STEP1の映像から描くか、STEP2の文章から書くかは、作品によって異なります。ナレーションやセリフが先行している作品の場合は、文章から映像を起こしていくほうが良いでしょう。

【STEP1】あなたの頭の中の映像を写真/イラストにする

絵コンテのフォーマットを準備したら、頭の中の映像を、「Picture/映像」の欄に描いていきます。

手描きの代わりに画像を使用したい場合は、イメージと一致する画像を見つけて、貼り付けて作成してもOKです。

気をつけるべきは以下の2点です。

・上手な絵ではなく、わかりやすさに重点を置きましょう。
・テロップ(文字)が入る場合があります。

絵コンテの目的は、作品の全体像を他の制作スタッフやクライアントと共有することです。絵のスキルにこだわるのではなく、ゴールはどんなイメージなのかを伝えることがポイントです。さらに、映像にはテロップが入る場合があります。そういったことも加味して絵コンテを制作しましょう。

■イメージ

 

【STEP2】写真/イラストの説明・セリフ・ナレーションを文章で書く

写真・イラストを描き終えたら、その説明・セリフ・ナレーションを文章で書いていきます。

また、絵コンテにはト書きという、映像の説明も記載しておきましょう。

ト書きには、そのカットの舞台装置・シーンの説明と、人物の配置と動きなどを書くといいでしょう。

【STEP3】各カットの秒数と合計時間を記載する

セリフとナレーションの原稿を声に出して読み、ストップウォッチで秒数を測定します。多くの場合、実際に読み上げてみると、秒数が足りない(文字数が多い)ということが往々にしてあります。また、映像を制作する際は、日常会話よりもゆっくり話すように気をつけたほうがよいでしょう。

また、秒数は編集の段階で変更になることがあります。必ずその秒数になるわけではないということを、頭に入れておきましょう。

【STEP4】シーン番号/カット番号を割り振る

シーンやカットが変わったときは、撮影・編集などの現場スタッフが混乱しないように、シーン番号/カット番号を書いてください。

場所が変わるとシーンが変わり、カメラアングルが変わるとカットが変わると思ってください。

 

【注意点】

必ず絵コンテ通りに撮影が進むわけではない

実際に撮影するとき、光の条件や天候により、撮影当日に絵コンテの内容とは撮影物が変わる場合があります。例えば、撮影現場で良い提案がなされてアドリブが入ったり、天候によって撮影場所が変わるなどということがあります。ですので、絵コンテの段階であまり細かい表現を突き詰めないようにしましょう。また、全く絵コンテと同じ撮影になるとは限らないことは念頭に置いておきましょう。

ですので、撮影当日は、クライアントが必ず同行して、モニターをよく見て、本当にOKかどうか確認する必要があります。

アニメ作品を制作する際の注意点

制作会社が作成した絵コンテは監督が描くことが多く、実際の絵はイラストレーターやアニメーターが描いています。そのため、絵のテイスト、キャラクターの造形、世界観は全く異なるものと思ってください。

絵コンテは単なる道しるべであり、全体的なフローを共有するためのものです。さらに、アニメの場合、イラストに動きが入るため、静止画イラストとアニメーションでは印象が異なる場合があります。

絵コンテに描かれているものはイメージです。完成物とは異なりますので、絵コンテに引っ張られないように気をつけてください。

イラストのタッチやキャラクターデザインを最初に決めておきたい場合は、絵コンテとは別に打ち合わせをしましょう。クライアントにも、絵コンテとは異なることをきちんと理解してもらう必要があります。

 

まとめ

映像制作で絵コンテを描く方法を知りたい方のために、絵コンテを描く際のポイントを紹介しました。

絵を描くのが上手かどうかは関係ありません。絵が苦手な方でも、相手に何を言おうとしているのか伝えられれば問題ありません。

頭の中のイメージを簡単な写真(イラスト)と説明文で他のスタッフと共有できれば大丈夫です。難しく考える必要はありません。

この記事が絵コンテを描く手助けとなれば嬉しく思います。

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